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お金の教育、貯めるより「使い方」を失敗から学べ - 厚切りジェイソン×田内学、世代別金融教育論
「お金の貯め方で失敗する人なんていない。お金の使い方で失敗させた方がいい」と語るのは、元ゴールドマン・サックスで『君のお金は誰のための』著者の田内学さん。タレントでIT企業役員、著書『ジェイソン流お金の増やし方』がベストセラーとなった厚切りジェイソンさんと共に、世代別の金融教育について議論しました。
小学生には「お金の使い方」を教える
田内さんは、人生ゲームのような「死ぬ時にお金をどれだけ貯めたか」がゴールになるようなお金の捉え方に疑問を呈します。
むしろ、幸せを感じるのはお金を使う過程であり、大人になってからお金の使い方で失敗する人が多いと指摘。
子供のうちから、お金の使い方で小さな失敗を経験させることが重要だと主張します。
お年玉をすぐに「貯めなさい」と言うのではなく、あえて「1年以内に使い切れなかったら没収」くらいの極端なルールでも良いのではないかと提案しました。
ジェイソンさんは、子供にお小遣い帳をつけさせ、お金の価値を理解させることを推奨します。
いつ、何に、いくら使ったのかを記録し、後で振り返ることで、お金の使い方を学ぶことができると考えます。
また、年末には子供の残高に対して10%の「利子」を与えることで、お金が増える感覚を体験させていると明かしました。
「本当に欲しいのか」考える習慣を
最初からミスをしないように親が教え込むのではなく、子供自身が「本当に欲しいのか」を考える習慣を養うことが大切だと両名は語ります。
ジェイソンさんは、娘たちが何かを欲しがった際に、すぐに買い与えるのではなく、「一番賢い買い方は何か」を問いかけ、比較検討する機会を与えているそうです。
お金は、ただ貯めるだけでなく、使うことで価値を生み出すもの。
子供の頃からお金の使い方を学び、失敗から経験を積むことが、将来の健全な金銭感覚を育む上で重要と言えるでしょう。
【編集部より】
この記事では、厚切りジェイソンさんと田内学さんが、小学生への金融教育において「貯める」ことよりも「使う」ことを通して学ぶ重要性を語りました。
皆様は、子供の頃、どのようなお金の教育を受けましたか?