この動画では、「フリーランス難民」が増加し、正社員に戻りたいと考えるフリーランスエンジニアの現状について、ゲストを交えて議論しています。
フリーランス難民のケースとして、以下の2つが挙げられました。
- 案件が取れなくなったケース: 3ヶ月程度の短期案件を繰り返してきたものの、案件の獲得が困難になり、同じフリーランスエージェントの人材紹介部門を通じて正社員を探す動きが見られます。背景には、フリーランス時代の単価が高すぎたため、企業が費用対効果に見合わないと判断し、契約を更新しないことがあります。職務経歴が短期のプロジェクトばかりになっていると、企業からの印象も悪くなる可能性があります。
- フリーランスエージェントを転々とするケース: 特定のエージェントで案件が見つからず、別のエージェントに移って再スタートを試みるものの、根本的な解決には至らないことがあります。自分で営業しない場合、エージェントに高いマージンを取られるため、手取りが少なくなることも要因の一つです。最近では、エージェントが着手金を求めるケースもあり、企業側がフリーランスではなく正社員を選ぶ理由にもなり得ます。
フリーランスから正社員に戻ることの可否については、可能ではあるものの、ミスマッチも多いと指摘されています。
特に、フリーランス時代の高単価に慣れているため、正社員としての希望年収が高すぎるケースが見られます。
スキルが見合っていない場合、企業側の提示する年収と開きがあり、就職が難航することがあります。
正社員に戻りたい理由は、ポジティブな動機(プロダクトの成長を見守りたい、後輩の面倒を見たいなど)がある一方、「いつかフリーランスに戻りたい」といった本音を面接で話してしまうなど、ビジネス意識の低さが見られるケースもあるようです。
企業側は、フリーランス経験者を必ずしも歓迎するわけではなく、むしろ採用コストなどを考慮すると、正社員の方が経済的であると考える傾向があります。
エンジニアバブル崩壊後は、即戦力としてのコミットメントをより強く求めるようになっています。
フリーランスが正社員に戻るために必要なこととして、正社員としての働き方や企業の視点を理解し、それに合わせた対策を講じることが重要であると述べられています。
動画の最後には、エンジニア向けのキャリアに関する書籍が紹介されました。
補足として、フリーランスから正社員への移行は、個々のスキルや希望条件、そして企業の採用状況によって大きく左右されます。
フリーランス経験者は、自身の経験を客観的に評価し、正社員としての働き方に適応する姿勢が求められると言えるでしょう。
また、エージェントのサポートにも期待する声がある一方で、最終的には自身の意識改革が重要であるというメッセージが示唆されています。