この動画では、不動産投資歴20年弱の経験を持つ人物が、現在の経済情勢や不動産市場の動向を踏まえ、「今おすすめの収益物件」について解説している。
話の冒頭では、自身が出版した書籍がAmazonランキングで1位になったことへの感謝を述べつつ、不動産投資の初心者から中級者に向けて、現状に適した物件の選び方を体系的に説明する意図を明かしている。
まず、収益物件の選定はその時々の社会情勢や金融環境に大きく左右されることを強調している。
現在どのような物件が適しているかは一概には言えず、投資家それぞれの「目的」「資金状況」「リスク許容度」「融資可能性」によって大きく異なると説く。
そのため、物件種別(新築か中古か、一棟か区分か、単身用かファミリー用か)や立地(首都圏、地方都市、地元など)だけでなく、投資家の個別事情が非常に重要だとしている。
不動産投資の魅力としては、株式など他の投資対象と比べて情勢に左右されにくく、家賃収入の安定性がある点を挙げている。
これは長年の経験からも実感しているとのことで、不動産投資を「収入のもう一つの柱」として活用したい人にとって、魅力的な選択肢であると述べる。
具体的な投資方針を考えるにあたっては、「どれくらいの収益を目指すのか」「年間でいくらの家賃収入、キャッシュフローを得たいのか」など、ゴールの明確化が必要だとしている。
より高いリターンを望む場合は、それに伴うリスクや借入れの規模も大きくなるため、自分自身のリスク許容度を客観的に把握することが求められる。
加えて、多くの人がローンを利用する以上、「融資が可能かどうか」が投資実行の成否を分けるポイントであるとも述べている。
年齢、年収、資産背景などによって融資可能額や金利、自己資金比率が異なるため、あらかじめ金融機関と接触しておくべきであると提言している。
金利の低い銀行が利用できない場合は、ノンバンクなど金利の高い金融機関に頼らざるを得ず、その場合は表面利回りが高い物件を選ばなければ収支が合わなくなるという実情も紹介している。
自身の投資方針としては、投資エリアを首都圏(特に東京中心、横浜・川崎・千葉・埼玉の東京寄り)に限定している。
これは管理や将来的な売却(出口)戦略のしやすさ、安定性を重視しているためであり、長年一貫してこの方針を変えていない。
また、物件種別では「一棟アパート」を中心に考えており、レバレッジを効かせた効率的な投資を重視している。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造の一棟マンションは、新築では利回りが低く、中古でも高利回りが期待できないため、採算が合いづらいと判断している。
区分マンションについては、過去に築古の物件を保有していた経験があるが、融資の効きが悪く効率性に欠けるため、現時点では優先度は低いと述べている。
将来的には現金購入で保有する可能性はあるとしつつ、現段階では選択肢としては限定的だとしている。
また、地方エリアの小規模戸建てについても触れ、例えば大阪の1,000万円前後の現金購入物件は、融資が難しいためうまく運用すれば高効率だが、エリア的なリスクや流動性を懸念している。
以上のように、現在おすすめの収益物件については一律に語れるものではなく、「目的」「資金背景」「融資可否」「リスク許容度」などをもとに、現実的かつ段階的に検討すべきであるという考えを、経験に基づいた具体的な視点で解説している。
また、自身の方針としては首都圏の一棟アパートに絞り、安定したエリアでの中長期的な運用を目指していることを明確にしている。