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ワンルームマンション投資に潜む罠。営業マンの甘い誘惑に騙される人が急増中

この内容は、昨今の不動産投資ブームの裏側に潜むリスクとトラブルを取り上げたテレビ番組の記録である。

不動産価格の上昇が続く中で、多くの人が「儲かる」と信じて投資に踏み切るが、現実には様々な問題が発生していることが紹介されている。

番組では、関東近郊の物件に関する実例が取り上げられ、管理会社の対応の限界や、入居者による家賃滞納などの典型的なトラブルが紹介された。

特に家賃滞納に対しては、保証会社が利用できない入居者に貸し出しているケースもあり、強制退去に持ち込むためには訴訟手続きや時間・費用が必要になるため、貸主側にとって大きな負担となっている。

 

こうした問題の中でも特に深刻なのが「サブリース契約」に関するトラブルであり、「悪魔の契約」と呼ばれるほど投資家に不利な実態があると指摘されている。

番組では、不動産投資で失敗した一人の若者の体験談を詳しく紹介している。

彼は20代でテレビ局に就職した直後、不動産投資の営業を受け、「マンションを買えば毎月収支がプラスになる」というシミュレーションを提示された。

具体的には、3600万円のワンルームマンション2部屋をローンで購入し、月々の家賃収入が1部屋あたり約9万5千円、ローン返済が10万円前後という計算だった。

そのため、月に約5000円の利益が出ると説明され、空室リスクについてもサブリース契約によって回避できると言われたという。

 

営業担当者は何度も彼の元を訪れ、最終的には「人生のパートナーになる」という言葉をかけられたことで信頼し、契約に至った。

しかし実際には、彼の信用度の低さから金利が想定よりも高い2%となり、さらにサブリース契約にかかる手数料や税金、修繕費などの出費が加わって、毎月のキャッシュフローは約6万円の赤字になった。

現在も物件の売却を試みているが、買い手がつかない状況に陥っている。

 

番組後半では、スタジオゲストによる議論が展開され、成功する不動産投資と失敗するケースの違いについて意見が交わされた。

成功している投資家たちは、信頼できる情報源や人脈を通じて慎重に物件を選び、収支シミュレーションを綿密に行っているとされる。

対して失敗例の多くは、不確かな営業トークや甘い見通しに依存して物件を購入している点が共通している。

また、番組では不動産投資に関する基礎的な知識の欠如や、信頼できるアドバイザーの有無が結果を左右すること、さらには不動産会社が提示する「夢のシミュレーション」や「人生のパートナー」という情緒的な言葉が判断を鈍らせる危険性にも言及された。

番組の結論として、不動産投資は慎重な判断と情報収集が不可欠であり、営業トークに流されず、将来的な金利変動や経費などを冷静に見積もる必要があると強調されている。

投資において「成功している人がいるから安全だ」と考えるのではなく、自らの状況や知識レベルに照らし合わせた現実的な判断が求められることが視聴者に伝えられた。

 

編集部より

ワンルームマンション投資の根深い闇には、売ろうとしている営業マン自身が騙しているという自覚がないことがある。

心の底から購入者のためになると勘違いしているという背景が、こうしたワンルームマンション投資の被害者を生んでいることを知っておきたい。

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