この動画は、初心者にとって米国高配当株ETFへの投資がどのような選択肢になるか、また個別株との違いや注意点について、わかりやすく説明した内容である。
質問者は、米国株投資を始めたばかりで、毎月10万円ほどの資金を投じようとしており、高配当の個別株とETFのどちらにすべきか悩んでいる。
これを受けて、話者は自らが購入している高配当ETFとして「VYM」「HDV」「SPYD」の3つを挙げ、それぞれの特徴を比較しつつ、個別株とETFの違いについても解説している。
まず個別株については、高配当を狙う上で魅力的であることが説明されている。
例えばAT&Tやブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)のような銘柄では、配当利回りが6〜7%と非常に高いケースもある。
しかし、その一方で株価が長期的に下落傾向にあることや、減配や無配のリスクも抱えているため、1銘柄に集中投資するのは危険であると指摘されている。
最低でも10銘柄程度に分散投資する必要があるが、これには一定の資金と手間がかかる。
さらに、銘柄選定の難しさや、業種の偏りを避けるための調整など、投資判断には手間も感情も入りやすい。
一方でETFは、少額からでも広く分散された投資ができる点が大きな利点とされる。
ETFは、数十から数百の銘柄に自動的に分散投資してくれる「定食セット」のようなもので、組み入れ銘柄の見直しや入れ替えも運用会社が行ってくれる。
個別株よりも手軽でリスク分散もしやすい反面、利回りは一般的に個別株より低くなる。
これは、ETFの中に高配当ではない銘柄も含まれるためである。
それぞれのETFについての説明では、VYMは配当利回り約3%で、数百銘柄に広く分散投資されており、セクター分布もバランスが取れている。
金融、ヘルスケア、消費財、テクノロジーなど様々な業種に渡って投資されており、ジョンソン・エンド・ジョンソン、AT&T、エクソンモービルなど代表的な高配当株も含まれている。
HDVは、VYMほど銘柄数は多くないものの、配当利回りがやや高く、約3.5%。
構成銘柄はエネルギー、ヘルスケア、生活必需品に比重が置かれており、VYMとはセクター分布に違いがある。
エネルギー分野への比率が高いため、原油価格やエネルギー関連の市況の影響を受けやすい。
SPYDについては、文中の記述が途中で終わっているものの、おそらく配当利回りが高めで、構成銘柄も比較的均等加重されているETFであることを説明しようとしていると推測される。
まとめとして、ETFは初心者にとって手軽で安全性が高く、少額投資にも適している一方、利回りは控えめである。
個別株はリターンを高められる可能性があるが、リスクや手間も大きいため、慎重な銘柄選定と分散投資が求められる。
話者は、自らがVYM・HDV・SPYDの3つのETFに投資していることを述べ、それぞれの特徴を踏まえて投資判断を行うよう助言している。