この動画では、「投資初心者は全世界株と米国株のどちらに投資すべきか」というよくある疑問について、具体的なデータや双方の主張を整理しながら丁寧に解説している。
まず、全世界株と米国株の代表的ファンドであるVT(全世界株)とVOO(米国株)の過去10年の実績が紹介されている。
VTは世界47カ国約8,000銘柄に分散投資するETFで、VOOは米国のS&P500に連動するETFである。
過去10年間ではVOOが年率約14.66%の成長を記録し、元本が4.2倍になった一方、VTは年率約10.13%で2.8倍にとどまり、VOOがVTを圧倒的に上回る成績を出していたことが示された。
そのうえで、米国株派の主張が紹介されている。
彼らは、全世界株には低成長国が含まれており、なぜ成長性の劣る国に投資する必要があるのかと疑問を呈する。
米国こそがGDP世界最大の経済大国であり、今後も人口が増加し、法制度・会計制度も整っており、株主還元姿勢も強く、自社株買いも積極的である。
加えて、イノベーションの中心地であり、GAFAなどの巨大テック企業を輩出しているという点を強調する。
また、米国企業は多くがグローバル展開しており、新興国の成長も取り込めると主張する。
実際、S&P500構成企業の売上の約半分は米国外からであるため、世界の成長を逃すことなく享受できるという論理だ。
さらに、分散投資によるリスク分散の効果についても、米国株派は懐疑的である。
過去10年の実績では、VOOの標準偏差(リスク)はVTよりも小さく、実際にリターンも高かった。
つまり、単純な地域分散が必ずしもリスク軽減にはならないことを示していると述べている。
このように動画の前半では、実績データをもとに米国株の優位性が説得力をもって語られている。
全世界株にも一定のメリットがあるものの、過去10年のパフォーマンスや投資先としての米国の特徴を見る限り、多くの論点で米国株の優勢が際立っている、
という構成になっている。
動画の後半では全世界株派の主張や、最終的にどちらを選ぶべきかの「たった一つの軸」についても触れる予定であるとされており、視聴者にとっては両者の主張を比較しつつ、自分に合った投資方針を考えるための材料を得られる内容となっている。