今回のフライヤチャンネルのゲストは、サバンナの八木真澄さんです。
ファイナンシャルプランナー1級と一種外務員資格を取得し、お金に関する講演会なども行っています。
八木さんは、お金のことについて「知っているか知らないか」で大きな差が出ると語ります。
パチンコを例に、設定を知っているか知らないかで勝ち負けが分かれるように、お金の知識も非常に重要だと述べました。
多くの人がお金のことを教えてもらえないまま社会に出ると指摘し、特に個人事業主の場合、確定申告の最低限のことは税務署が教えてくれるものの、小規模企業共済、国民年金、iDeCoといった制度の活用は誰も教えてくれないと問題提起しました。
これらを知っているか知らないかで、手元に残るお金が大きく変わるといいます。
具体的な例として、以下の制度を知らないと損をすることを挙げました。
- 小規模企業共済: 掛け金が所得控除の対象となり、所得税や住民税、健康保険料が下がる。
- 出産前後の国民年金免除: 申請すれば保険料を払ったものとして扱われる。
- 所得金額調整控除: 年収が高い層が対象で、一定額を所得から控除できる。
- 3000万円特別控除(居住用財産の譲渡所得の特別控除): 自宅を売却して利益が出た場合、3000万円まで控除できるが、住宅ローン控除との選択が必要になる場合がある。
- 団体信用生命保険: 住宅ローン契約者が死亡した場合などにローン残高が0円になる保険で、年齢による保険料の違いがないという特異な点がある。
これらの制度は、自ら学ばないと知ることができず、知らずにいると損をしてしまうことが多いと警鐘を鳴らしました。
八木さんは、FPの勉強をする中で、こうした制度の「隙間」や「おかしい」と感じる点、そして活用することで得をする情報を100個ほど蓄積し、それが書籍に繋がったと語りました。
FPの勉強中に、このようなテクニック的な情報をまとめた本はなかったそうで、制度を読み解くことで初めて見えてくるものが多いといいます。
最後に、投資について触れ、まずは「絶対に負けない」「100%勝てる」身の回りの仕組み(上記の制度活用など)を優先し、その後に確率的な投資を考えるべきだと述べました。