この内容は、主に「楽天・VXUS（楽天全世界株式＜除く米国＞インデックスファンド）」について、S&P500や全米株に集中投資している投資家が検討すべき理由や使い方を、初心者にもわかりやすく解説する投資教育的な内容です。
以下、その趣旨と要点を客観的にまとめます。
新たに登場した「楽天・VXUS」というインデックスファンドは、アメリカ株を除いた全世界の株式に投資するものであり、
従来の全世界株ファンドと異なり米国を意図的に除外していることが大きな特徴となっている。
このため、米国株に集中投資している人にとっては、リスク分散の手段として追加投資の選択肢となり得る。
具体的には、米国株の比率を自分で調整するポートフォリオ構築が可能になる。
たとえば、S&P500や全米株（米国株ファンド）と楽天VXUSを組み合わせることで、米国株70％＋その他全世界30％といった自由な配分を実現できる。
全世界株ファンドの中身を見ると、米国株の比率が約60％に偏っているのが現状であり、事実上「米国株中心の世界株」となっている。
そのため、「野菜定食（＝非米国株）」である楽天VXUSを追加することで、自身の理想とするバランスに近づけることができるという比喩が使われている。
金融庁の積立NISA対象ファンドでもあることから、信頼性やコストパフォーマンスも一定の評価を得ており、「ぼったくり商品ではない」と説明されている。
楽天VXUSは、正式には「FTSEグローバル・オールキャップ（除く米国）インデックス」に連動するファンドであり、この指数は大型株・中型株・小型株を含み、アメリカを除く全世界の株式市場をカバーしている。
構成は、ヨーロッパ、アジア、カナダ、新興国（中国やインドなど）と多岐にわたり、米国外の先進国および新興国の株式で構成されている。
なお、この指数は時価総額加重平均型で、より時価の大きい銘柄がファンド内で多くの割合を占める設計となっている。
比較対象として、同じく世界株に連動する2つの代表的な指数が紹介されている。
一つは「MSCIオールカントリーワールドインデックス（ACWI）」で、小型株を含まず、約2,900銘柄をカバーする。
もう一つは「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」で、こちらは小型株も含み、約9,500銘柄をカバーしており、時価総額ベースで世界株の98％程度を網羅する広範な指標となっている。
楽天VXUSは、この後者の指数から米国株のみを除外したものをベンチマークとしている。
運用方式は、インデックスファンドとして本家ETF「VXUS（ヴァンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF）」に投資する形で間接運用されている。
VXUSは非常に有名なETFで、運用総額は2022年末時点で約6.6兆円に達しており、世界規模で見ても大規模なファンドである。
日本国内の投資信託で比較しても、規模の大きさは突出しており、信頼性の高い商品であることが示されている。
楽天VXUSの資産構成について見ると、アメリカを除く中で最大の比率を占めるのは日本（約13％）であり、次いでイギリス、カナダ、中国、フランス、スイス、オーストラリアといった順になる。
地域別にはヨーロッパが約40％、新興国が約25％、太平洋地域が約27％とバランスよく構成されており、米国を除いたグローバル市場全体を広くカバーしている。
最後に、本ファンドは「アメリカ以外の世界に目を向ける」ためのツールであり、米国株に偏りがちな現代のポートフォリオに多様性とバランスを加える役割を果たす。
これにより、米国株への集中リスクを低減し、長期的な資産形成における地理的分散を実現できる点が強調されている。
投資初心者でも扱いやすく、金融リテラシーの向上にもつながる商品として紹介されている。
