40代の無職の男性が、約35億円の資産を保有しながら、華やかな生活を送っている事例が紹介されている。
彼はかつて普通のサラリーマンとして月給約25万円の収入を得ていたが、徹底した節約とインデックス投資の積み立てによって資産を築いた。
食費を月1万円に抑えるなど、支出を最小限に抑え、毎月10万円の貯金を実行していた。
生活の苦しさはあまり感じなかったという。
20代の頃から貯金と投資を繰り返し、30代には月20万円の貯金が可能となり、資産は約5,000万円に達した。
その後、スタートアップ企業への投資に挑戦。
友人の会社に出資したことをきっかけに、スタートアップ投資を積極的に行うようになった。
これは非常にハイリスクだが高リターンの分野であり、本人も「95％は運が良かった」と述べている。
結果的にこれが大成功し、一気に億万長者へと変貌。
現在の資産はインデックス投資や債券、現金などを合わせて約35億円に上る。
彼の課税額も非常に高く、所得税は約3億円、住民税は9,273万円にのぼる。
これらの情報は彼のTwitterで公開されており、豪華な食事や高級品の購入、資産変動に対するユーモラスな投稿などで注目を集めている。
例えば、資産が3,000万円減少したときには「節約しなきゃ」と言いつつ高級料理を食べるといった「ギャップ投稿」を楽しんでいるという。
しかし、彼は「ニート」と自称しており、現在は働いておらず、時間を持て余していることに苦しさを感じている。
働いていた頃の達成感や充実感が得られず、「今が本当に幸せなのか分からない」とも語っている。
それでもサラリーマンに戻る気はなく、今後は35億円の資産を後悔なく使い切ることが人生の目標だとしている。
100歳まで生きる前提で月500万円以上を消費しなければ資産を使い切れないと試算しているが、高額なブランド品やスーパーカーにも次第に満足感を得られなくなってきており、現在は「物よりも経験にお金を使いたい」という価値観にシフトしている。
また、自身が児童養護施設で育った経験から、匿名での寄付活動も行っている。
それによって、自分の資産の一部が意味ある形で社会に還元されている実感を持てているという。
これらの行動も、本人にとっては「欲求の一部」でありながら「非常に有意義なお金の使い方」と自負している。
番組内では彼の投資戦略についても解説されており、初期段階でのインデックス投資による資産形成と、その後の高リスク・高リターンなスタートアップ投資という二段階戦略が成功の鍵であったと評価されている。
特に前半のインデックス投資では、給与から自動的に投資資金を口座に移すよう設定するなど、人間の欲や判断ミスを避ける設計が有効だったとされる。
「自動化された積立」「統計的に安定した利益」「個別株を避けて市場全体に投資するインデックス方式」など、感情を排除した堅実な投資方法が成功を支えた。
以上のように、堅実な資産形成と大胆な投資判断、そして生活スタイルや社会貢献への姿勢を通じて、資産35億円の「ニート」がどのようにして成功を収め、どのようにそれと向き合っているのかが描かれている。
