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金融教育の盲点 - 親の理解、テスト偏重、そして大人が知るべきお金の原則【厚切りジェイソン×田内学】
厚切りジェイソンさんと田内学ぶさんが、世代別の金融教育についてさらに深く掘り下げます。
小学校、高校、そして大人に必要な金融リテラシーとは？
小学校教育の課題 - 親の理解と金融システムの基礎
小学校で金融教育を行う上で最も難しいのは、親自身が基本的な金融システムを理解している必要がある点だと田内さんは指摘します。
「金融教育という言葉は飛び交うけれど、金融の本質を理解している大人はどれほどいるのか」と疑問を投げかけます。
金融とはお金を融通し合うシステムであり、単に資産を増やすことではないと強調。
700円のうどんの例を挙げ、お金の流れが生産者や労働者を支えているという当たり前の仕組みを理解することこそが、経済を理解する第一歩だと説きます。
物価高の原因や賃金上昇の背景にある、この基本的なお金の循環を親が学ぶ必要性を訴えました。
高校教育の問題点 - 「投資される側」の視点の欠如とテスト偏重
高校の金融教育は投資に偏重し、「投資される側」、つまり起業や事業創造の視点が欠けていると田内さんは指摘します。
せっかくベンチャー企業を目指す若者が増えている中で、投資家から資金を集める方法や、事業がお金を生み出す仕組みを教えるべきだと主張しました。
ジェイソンさんは、日本の教育におけるテスト偏重の問題点を指摘します。
テストで良い点を取れても、それが実生活でどう意味を持つのか理解できていないケースが多いと言います。
自身の子育てを通して、実際に起こった出来事を題材に、業者との交渉術など生きたお金の知識を教えていると語りました。
また、アメリカの一部の学校で行われている、紙上だけの投資ゲームの問題点にも触れ、実際のお金を使った投資体験の重要性を強調しました。
大人が学ぶべき金融リテラシー - 働くことの重要性と堅実な投資
大人になってから学ぶべき金融リテラシーとして、田内さんは「働く人がいなければお金の力は消える」という原則を挙げます。
どんな金融商品も、それを支える労働や生産活動があってこそ価値を持つという、根源的な理解の重要性を説きました。
ジェイソンさんは、自身の著書でも多くを割いている「節約」を、お金を増やすための最初のステップとして挙げます。
その上で、投資を行うならばギャンブルのような方法ではなく、長期・分散・積立といった堅実な方法から始めるべきだとアドバイスしました。
【編集部より】
今回の議論では、世代ごとに異なる金融教育の課題と、本質的なお金の理解の重要性が浮き彫りになりました。
私たちが子供たちに、そして私たち自身が学ぶべき金融リテラシーとは何でしょうか？
