この話は、Amazon輸出ビジネスにおける「面倒くささ」や「手間」が、実は継続性や収益性と深く結びついているという観点から、その実態を率直に語った内容である。
収益性や魅力を強調するのではなく、実際に発生する煩雑な手続きやトラブルを正直に伝えることで、リアルな実情を伝えることを目的としている。
Amazon輸出において最初に直面するのがアカウント登録の煩雑さである。
表面上は日本語表示されているものの、実際のやりとりは英語で行う必要がある場面が多く、日本語で入力・送信した内容が受け付けられず、再度英語で対応し直す必要がある。
このような言語的な混乱ややり直しが初期段階で時間を浪費させる原因になりがちである。
次に、商品をアメリカのAmazon倉庫に納品するまでの物流面の手間が挙げられる。
国内販売と異なり、輸出では送料の高さから複数箱をまとめて発送する必要があるため、在庫がある程度揃うまで発送を待たなければならず、販売機会の損失が発生しやすい。
特に3箱以上を一度に送るのがコスト的に現実的だが、それまでのタイムラグが事業上のリスクとなる。
さらに、納品後にも問題が発生する。
具体的には、Amazon倉庫側での数量の誤差(授受差)がしばしば発生する。
たとえば100個送ったはずが98個しか確認されないというケースで、これに対しては書類で証明を求められるが、対応が複雑で処理も遅れがちである。
場合によっては商品が見つからないまま長期間放置され、1年後に突然在庫として復活することすらある。
このような対応の曖昧さや倉庫の運用体制も、参入者にとってストレスの原因となる。
納品作業そのものにも日本国内販売にはない面倒な工程が存在する。
たとえば、各箱にどの商品が入っているかの情報管理、バッテリー入り商品の申告、原産国表示や販売価格の明記など、国際取引特有の細かい規制や書類準備が求められる。
これらの作業もすべて自力でこなす必要があり、想像以上に手間がかかる。
こうした様々な「面倒なこと」は、逆に言えば参入障壁として機能している。
多くの人が途中で諦めるため、続ける人にとっては安定的に稼げる環境が残るという側面もある。
実際、輸出ビジネスだけでなく、ブログやYouTubeなど他の副業ジャンルでも同様に、「最初は多くの人が始めても、1年後には1割以下しか残らない」現象がある。
継続すること自体が強みとなる世界なのである。
要するに、Amazon輸出においては「面倒なこと」が多発するが、それを「面倒だ」と感じて辞めるのか、それとも「そういうもの」と受け入れて継続するのかで、大きく成果が分かれる。
面倒さに耐え、仕組みを理解し、習慣化することで、長期的に利益を上げ続けられるビジネスモデルであるというのが、この話の核心である。