この会話は、日本の商品をアメリカのAmazonで販売する、いわゆる「Amazon輸出」についての実践的な内容を扱っている。
主に仕入れ先や狙い目ジャンルについての考察と具体例が述べられている。
前提として、日本の商品は世界中、特にアメリカ市場において高く評価されており、実際に販売実績も良好である。
特に注目されているのが、日本のサブカルチャー商品である。
アニメやゲームに関連する商品、具体的には『鬼滅の刃』『転スラ(転生したらスライムだった件)』『リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)』などのアニメグッズ、ポケモン・星のカービィ・マリオといった任天堂系のキャラクターグッズは、海外でも絶大な人気を誇っており、安定した需要がある。
アメリカを中心とした海外ユーザーは、日本語表記の商品やパッケージでも購入に抵抗が少なく、すでに現地のAmazonに商品カタログが存在するため、出品のハードルが低い。
このため、仕入れから販売までのプロセスが比較的シンプルに完結する。
また、アメリカなどの海外市場では、日本に比べて若い世代が多く、購買力が高いオタク層が存在する。
特にアニメやゲーム文化に熱心なファンは、商品に対して非常に積極的にお金を使う傾向があり、それがこのビジネスの土台になっている。
商品の具体例として、小型・軽量のフィギュア(たとえばfigmaやゲームセンターの景品)が挙げられており、リサイクルショップや在庫処分で格安入手できるそれらの商品が、海外では数千円単位で販売可能なケースも紹介されている。
特に、星のカービィのねんどろいどフィギュアが日本では5000円で仕入れ、海外では1万円以上で販売された例などが語られ、単純な「場所を変えた転売」で十分に利益が出るモデルであることが示されている。
文房具やカメラ、音楽関連商品なども販売対象となりうるが、送料や重量の関係から、取り扱いやすいのは軽くて小さいものであることが強調されている。
さらに、秋葉原のような「聖地」では、外国人観光客やコスプレイヤーが非常に多く、日本文化に対する海外からの関心の高さがうかがえる。
レトロゲームショップなどでも、外国人客が多数を占め、商品を宝探しのように熱心に物色している様子が語られており、日本の文化や商品への憧れが、ビジネスチャンスに直結していることが示唆されている。
総じて、日本のアニメ・ゲーム関連グッズを中心とした小型商品は、アメリカをはじめとする海外市場で非常に有望な商材であり、在庫処分品やリサイクル品も含め、工夫次第で高利益を見込めるという内容である。
また、為替の影響や既存のカタログの存在、文化的背景を踏まえたうえで、今後もこのジャンルの輸出ビジネスは拡大が見込まれるとされている。
編集部より
Amazon.comで売れている日本商品を探すのは楽しい。まさにお宝探しのような感覚でリサーチを楽しめる。アメリカAmazonに商品ページが存在しないものもたくさんあるが、むしろそのような商品はライバルがおらず、需要に気づいていないお宝である可能性もある。新規出品にはリスクを伴うが、そのようなリスクを受け入れて一歩踏み出したファーストペンギンには、たくさんの報酬が与えられるのだ。すでに売れている商品をリサーチして相乗りするのは、ビジネスとしては正しい選択だが、どうも単純作業で面白みに欠ける。新規出品にストレスを感じない人であれば、売り上げを青天井に伸ばしているポテンシャルがある。