配信者は風邪気味のため鼻声であることを冒頭で説明し、聞きづらいことを視聴者に謝罪した。
今回は本来のパートナーが韓国から帰国直後のため不在で、単独での配信となった。
内容は米国AmazonやオーストラリアAmazon(Amazon.au)を利用した海外輸出ビジネスについてである。
配信のテーマは、米国Amazonと日本Amazonとの価格差(利益商品)をリサーチする方法の解説であった。
まず、「NRS」の提供する「メーカーリサーチャー」というツールを使って、利益商品を探す具体的な手順を示した。
現在、AmazonのASINリスト収集が非常に難しくなっており、以前使えた多くのツールが規制されている。
これを逆にチャンスと捉え、ライバルが減った状況で差別化できると説明した。
実際にASINリスト収集ツール「ASIN Grabber Lite」の使い方や、ExcelでASINを整理する方法も具体的に説明した。
ただし、こうした収集方法はAmazonの規制により効率が落ちているため、より効率的な方法を知る視聴者には共有してほしいと依頼した。
利益商品の選定については、食品や化粧品などのFDA認証が必要な商品はリスクが高く、扱うべきではないと強調した。
安全で扱いやすい商品を具体的に選ぶ手法を解説し、日本人セラーのストアフロントからASINを抽出する方法を実演した。
収集したASINを「メーカーリサーチャー」に入力すると、日米の価格差、ランキング、利益率、利益額などが確認できる。
特に、ランキングがあり、価格差比率が高く、利益額が大きい商品を狙うべきだと述べた。
加えて、メーカーや問屋からの仕入れによる利益計算の方法や、そのために必要な掛け率の設定方法も詳しく説明した。
また、Amazon米国市場では出品制限が厳しいため、メーカーや問屋から仕入れを行い、請求書を用意することで制限を解除する必要性も強調した。
さらに、オーストラリア(au)のAmazon市場についても触れた。
au市場は米国市場より競争が少なく出品制限も緩いため、これから海外輸出を始める人には特におすすめだと説明した。
ただし、au市場は顧客数が少なく市場規模が小さいため、米国と比べて販売数は少ないが、競争率が低いメリットがあるとしている。
最後に、米国輸出は円安の影響で競争が激化しているため、参入障壁が低く競争が少ないオーストラリアへの輸出ビジネスに挑戦することを視聴者に推奨した。
また、配信者が提供するリサーチツールの利用を促し、具体的な料金(月額1980円)も明示した。
次回配信では、パートナーが戻ってきて韓国の話題を取り上げることを予告し、視聴者への感謝とともに終了した。
編集部より
Amazon輸出を行う上で何よりも重要になるのがリサーチだ。このリサーチ段階の商品選定をミスしてしまうと、資金繰りが厳しくなる。日本国内での仕入れ価格と海外Amazonの販売価格の比較のみならず、FBA倉庫に納品するまでの費用を細かく計算しておかなければならない。このような越境販売をさらに難しくしているのが為替の影響だ。ドル円のレートは値動きが激しく、仕入れた当初のシミュレーション通りには売上が立てられず、気がついたら赤字になっていたという事態も考えられる。このような事態を避けるためにも、為替変動リスクも含めた価格設定が重要になる。
時代の変化に合わせてビジネスそのものを変えて、別業種に参入するのも悪くないが、そうして異業種へ参入した業者の席が空くということも忘れてはならない。時代は常に変化する。トレンドに流されて右往左往するのも変化に対応するという点では正しい選択になり得るが、実は腰を据えて業界に居座る会社が最後には勝つかもしれない。