本記事の内容は、「寝ててもお金を生み出す資産型副業:人生100年時代を生き抜く働き方」に収録されています。Kindle unlimited会員であれば、追加料金なしで読むことができます。
目次
YouTubeで稼ぐ
資産になる副業としては、YouTubeも外せません。
最近は「小学生のなりたい職業」の上位に食い込んでいるようですが、YouTubeは「職業」ではなく「事業」だということを認識しておくべきです。
YouTubeで収益を得るハードルは高くなり続けており、今では登録者1000人・直近12ヶ月間の総再生時間が4000時間を超えなければ、1円の収益も得られません。
決められた時間働けば給料が入ってくる「職業」とはワケが違います。
話はそれますが、若い世代がYouTubeに興味を持つことは必ずしも悪いムーブメントだとは思いません。
YouTubeというビジネスに興味を持つということは、必然的にマーケティングや確定申告などのお金まわりの知識を身につけるきっかけにもなり、世界的にもマネーリテラシーが低いとされる日本にとっては良い傾向です。
後々、YouTubeでは食べていけないと気づいたとしても、それまでの経験を活かせるステージがきっと見つかります。どんな仕事にもお金は関係します。
YouTubeを通して、人の興味関心の傾向やお金の動きを学ぶことができるのです。
YouTubeの伸び代は限界が近い?
利用者の多いYouTubeですが、ここから先は爆発的な利用者数の増加はなかなか見込めないことも考えられます。
YouTubeは、2020年9月の月間利用者数が6500万人を超えています。(※1)
しかもこの数字は、18〜64歳の利用者数に絞られているため、年齢を絞らなければ実際はもっと多いと予想されます。驚異的な利用者数です。
ですが、ここからさらに大幅な増加は見込めるでしょうか。
どんなに優れたプラットフォームや利用者数の多いサービスでも、利用しない層は一定数必ず存在します。
利用者数が頭打ちになると、すでに利用しているユーザーの過処分時間の奪い合いになります。
YouTubeはすでに動画をアップロードする側(供給者)が多すぎて、視聴者が自由に使える過処分時間を大幅に超える膨大な数の動画がアップロードされています。
明らかに供給過多の状態です。
このような状況では、後発組が視聴者を獲得するのは極めて難しくなります。
いわゆる、まだ開拓されていない領域、ブルーオーシャンを攻めるか、海外のユーザーを獲得しにいくことでしか、YouTubeのチャンネル登録者数や再生時間を増やすことが難しいということです。
※1:月間6,500万ユーザーを超えたYouTube、2020年の国内利用実態
収益化のハードル
YouTubeチャンネルを収益化するためには、チャンネル登録者数1000人、総再生時間4000時間というハードルを超えなければなりません。
これを超えるのはかなり難しいです。
YouTubeでチャンネル登録者数が1000人を超えていれば、上位10%〜15%に入ると言われています。
1000人の登録者数を獲得するのは容易なことではありません。
ユーザー側の視点から考えれば、ある程度統一感のあるチャンネルでなければ、登録するメリット感じにくいからです。
あなたが投資に興味があるとして、投資に関する動画が100万回再生されているチャンネルを見つけたとします。
しかしながら、投資に関する動画は100本のうちの1本のみで、他のは全てゲーム実況の動画でした。
あなたはこのチャンネルに登録するでしょうか。
チャンネル登録をしてもらうためには、どのような動画をアップしているのかが分かりやすく、さらにチャンネル全体の方針も決めた状態で運営していくことが重要です。
すでにフォロワーの多いインフルエンサーや有名人でない限り、しっかりと準備した上で動画を投稿しなければ、登録してもらえる魅力あるチャンネルにはできません。
市場規模の把握
チャンネルの運営方針を決める際には、必ず市場規模を把握しておきましょう。
市場規模があまりに小さすぎると人が集まりません。
母数の多い市場に飛び込めば、チャンネルを見つけてもらいやすくなります。
市場が大きければニーズも細分化されるため、より詳細な情報を発信することで、コアなユーザーを獲得することができます。
市場規模が小さい場合、登録者1000人の獲得は困難を極めます。
ですが、市場規模が小さくてもあなたが販売できる自分の商品を持っているなら話は別です。
YouTubeで集客 ▶︎ 商品へ誘導することで、YouTube広告に依存することなく収益を確保することができます。
YouTubeでは集客のためのコンテンツを作り、マネタイズポイントは別に用意しておくことで、YouTubeを利用する幅広い層にあなたの商品を届けることができるでしょう。
海外へ向けた動画を発信する
YouTube市場がレッドオーシャンになりつつある今、これからは国内のみならず海外へ目を向ける必要があります。
世界に目を向ければ、日本とは比較にならないほど魅力的で巨大な市場があります。
ですが、言語や文化の壁が必ず立ちはだかります。
このような場合、いかにして言語を問わず楽しめるノンバーバルコンテンツを生み出せるかを考えると良いでしょう。
- 景色を撮影して環境音を取り入れる癒し動画
- 可愛らしい動物の動画
など、言語が不要なコンテンツはたくさんあります。
「ただ20時間座り続ける」という謎の動画が100万回再生されているチャンネルを見つけたこともあります。しかもそのチャンネルの登録者数は10万人を超えていました。
世の中わからないものです。
人類共通の興味を見つけ出し、言語に依存しない動画を作ることで世界中のYouTubeユーザーにあなたのチャンネルを見つけてもらいましょう。
タイトルや説明文を翻訳する
YouTubeの機能を使えば、動画のタイトルや説明文を各国の言語に翻訳することができます。
多くの人は英語に翻訳しようと考えますが、英語以外に翻訳することでさらに再生回数の増加が見込めます。
以下に国別のYouTube累計再生回数を載せています。
日本語だけでは、以下に市場規模が小さいかがわかるでしょう。
米国:9160億回
インド:5030億回
英国:3910億回
ブラジル:2740億回
タイ:2070億回
ロシア:2070億回
韓国:2040億回
スペイン:1690億回
日本:1590億回
カナダ:1580億回
トルコ:1540億回
メキシコ:1500億回
ベトナム:1280億回
ドイツ:1150億回
フランス:1090億回
アルゼンチン:970億回
オーストラリア:900億回
インドネシア:830億回
やはり圧倒的な再生数を誇る米国。累計再生回数、累計登録者数ともに世界一位の数値です。
日本は、世界全体から見れば9番目に位置しています。
米国に次ぐインドは、YouTube市場の急速な成長を見せています。
人口13億人を超えるインド市場は、格安通信プランの登場により、YouTubeの利用者数が急増しており、まだまだ拡大の余地を残しています。
いずれは米国の規模をあっという間に抜き去ると予想されます。
YouTubeで世界最多の登録者数を誇る「T-Series」もインド発であり、その数は1.9億人を超えます。(2021年8月時点)
世界に目を向ければ、日本とは比較にならない程の巨大なマーケットがあります。
ノンバーバルコンテンツを人口の多い国の言語に翻訳することで、海外の視聴者を取り込むことを意識すると良いでしょう。
誤解してはいけないのは、再生回数が多ければ多いほど稼げるというわけではありません。
国によってはYouTubeに広告があまり出稿されておらず、動画が再生されたとしても1再生あたりの広告単価が低くなることもよくあります。
利用者数・市場規模・広告市場を見極めなければなりません。
外貨を稼ぐ
日本の経済が停滞している今、海外からお金を稼ぐという動きが活発化するべきです。
YouTubeは外貨を稼ぎやすいプラットフォームでもあります。
Googleという会社に世界中の広告費用が集まり、その広告費用の一部が動画投稿者に還元されます。
国を超えるお金の移動もすべてGoogleに任せることができるため、細かい雑務は気にせず動画コンテンツの作成に集中することができるのです。
こんなにお金を稼ぎやすいプラットフォームは他にありません。
たった一人で世界のYouTubeユーザー20億人に動画を届けることができるのですが利用しない理由はありません。
しかも、YouTubeに動画をアップロードするのには1円のお金もかかりません。
Googleのサーバーに無制限に動画をアップロードできるのです。
リスクゼロで資産を育て、おまけに世界中のユーザーが顧客になります。
あなたも世界に向けて動画を発信してみませんか?