このページには広告が含まれています。

PS5とAlienwareゲーミングモニター「Dell AW2725Q」の組み合わせを検証!

最近ではコンソールゲームのグラフィック性能は飛躍的に進化しています。PS5や高度なレンダリング性能を備えた上位機種であるPS5 Proでは、4K解像度と120Hz駆動の高速フレームレート出力が標準的な要件となってきています。4Kと120Hzを備えたゲーミングモニターは、現時点のコンソールゲームでは最高峰に位置付けられています。

この要件を満たすディスプレイ技術として、有機EL(OLED)パネルが注目を集めています。

今回はDellがAlienwareブランドで展開している「AW2725Q」というモニターを調査しました。このモニターは26.7インチという一般的なデスクトップサイズのディスプレイに、量子ドット技術と有機ELを融合させた「QD-OLED」パネルを搭載し、4K解像度、240Hz、0.03msの超高速応答を実現したモデルです。

本来はハイエンドPCゲーマーを主要なターゲットとして設計されていますが、HDMI2.1ポートやeARC機能、さらにはコンソールモードといったコンソール機向けの連携機能を備えていることから、PS5環境においても高いポテンシャルを秘めているのです。

ここからは、解像度、リフレッシュレートといった基本的な性能に加えて、VRRやHDRといったPS5との併用において真価を発揮する技術についても触れていきます。

「AW2725Q」モニター仕様

仕様項目詳細スペック
パネルサイズとタイプ26.7インチ QD-OLED (第3世代量子ドット有機EL) ノングレア(非光沢)
最大解像度4K UHD (3840 × 2160)
画素密度 (PPI)約 166 PPI
最大リフレッシュレート240Hz (DisplayPort 1.4) / 120Hz (HDMI 2.1・PS5接続時)
応答速度 (GtG)0.03ms
コントラスト比1,500,000 : 1
ピーク輝度250 cd/m2 (標準100%発光時) / 1,000 cd/m2 (HDRピーク・APL 3%)
色域および色深度DCI-P3 99.3% (CIE 1931) / 10億7000万色 (True 10-bit)
筐体サイズ (スタンド込)幅 609.51mm × 高さ 406.01~516.01mm × 奥行 210mm
重量約 6.79kg (スタンド込) / 約 4.3kg (パネル本体のみ)

解像度、画素密度、パネルタイプ(QD-OLED)の優位性

本製品の視覚的価値を決定づけている最大の要因は、26.7インチの表示領域に対して4K解像度を適用したことです。

約166PPIという極めて高い画素密度が実現されたことにより、文字がくっきり読めるようになったり、ドット感が消えるという恩恵を得られます。

これまでのQD-OLEDモニターでは、4K解像度は32インチクラス(約144PPI)が主流であり、27インチクラスではWQHD(2560×1440)解像度にとどまっていました。このモニターはこれまでの限界を突破した超高密度パネルを採用していると言えるのです。

この画素高密度化は、単に映像が緻密になるという以上の意味を持ちます。

初期から第2世代までのQD-OLEDパネルは、独自のRGBサブピクセルレイアウト(ひし形や特殊な配列)のため、OS上のテキストやゲーム内のヘッドアップディスプレイのエッジ部分にマゼンタやグリーンの色にじみが発生するという構造的欠陥を抱えていました。
しかし、AW2725Qに搭載されている最新世代のパネルでは、ピクセル構造自体が微細化されたことに加え、正三角形に近い改善されたサブピクセルレイアウトが採用されています。この相乗効果により、近距離で注視してもテキストのフリンジは実質的に知覚できず、高精細な4K液晶パネルと同等の極めてシャープな輪郭表現が可能となっています。

PS5 Proとの組み合わせにおいて、この166PPIという画素密度は絶大な相乗効果を生み出します。

PS5 Proは専用のAIハードウェアを利用したアップスケーリング技術(PSSR: PlayStation Spectral Super Resolution)を搭載しています。

PSSRは内部レンダリング解像度が1080pや1440pに抑えられた高負荷なゲームであっても、機械学習によって失われたディテールを推論し、4K相当の映像として再構築する技術です。アップスケーリングの過程で発生し得る微細なノイズは、ディスプレイの画素密度が高いほど視認されにくくなります。

AW2725Qの高密度ピクセルは、PSSRによって生成された映像の粗を物理的にマスクし、ネイティブ4Kレンダリングと見間違うほどです。

また、色域に関してはDCI-P3を99.3%カバーし、色差2未満というプロフェッショナルな工場出荷時キャリブレーションが施されています。白色サブピクセルを用いて輝度を稼ぐWOLED(白色有機EL)とは異なり、青色発光層と量子ドット技術を組み合わせたQD-OLEDは、高輝度領域においても色純度が低下しない(カラーボリュームが高い)という技術的優位性を持ちます。

これにより、炎やネオンサイン、魔法のエフェクトなど、明るく鮮やかなオブジェクトが多用されるゲームにおいて色褪せない強烈な視覚的インパクトをもたらします。

さらに、HDMI2.1の帯域幅制限に関する技術的背景にも触れておく必要があります。PS5のHDMI2.1ポートは最大32Gbpsの帯域幅に制限されているため、4K/120Hz/HDRの信号を出力する際にクロマサブサンプリングは非圧縮の4:4:4ではなく、4:2:2に圧縮されて伝送されています。デスクトップPCでのテキスト表示においては4:2:2圧縮による色情報の欠落がにじみとして現れることがあるが、ゲームの動的映像においては人間の視覚特性上、この圧縮による画質劣化を知覚することは極めて困難です。そのため、PS5接続時におけるクロマサブサンプリングの制約は、実際のゲーミング体験において実用上の不利益をもたらすものではありません。

-ガジェット, ゲーム