この話の内容は、2025年6月時点で配当金を狙った日本株投資を始めたい人に向けた銘柄紹介と投資視点の解説であり、動画形式で展開されている。
話し手は、軽い雰囲気を保ちつつも、配当目的の株探しにおける実践的な観点を提示している。
話の冒頭では、時候の挨拶とともに「6月が配当権利確定月である銘柄」に注目する理由が説明されている。
配当金を早く受け取りたい投資家にとって、6月はチャンスのタイミングであり、この時期に権利を得られる銘柄を紹介するというのが主旨である。
選定の条件としては、まず配当利回りが4%以上であること、次に時価総額が1,000億円以上の企業規模であること、そして6月に配当の権利が確定する銘柄であることの3点を挙げている。
6月の配当銘柄には、本決算が6月の企業と、12月決算で中間配当を実施する企業の2種類があるため、両者を対象にしている。
紹介される銘柄は、前半では高配当株の定番とも言える有名企業が取り上げられ、後半では知名度は低いものの内容的に魅力的な企業も紹介されている。
最初に紹介されたのはINPEX(証券コード1605)。
日本最大の石油・天然ガス開発会社で、直近の株価は1,962円、時価総額は約2.47兆円、配当利回りは4.59%。
業績は戻りきっていないが、回復傾向にあり、株主還元策として「累進配当(減配しない方針)」を導入した点が投資家にとって安心材料とされている。
また、原油価格に連動しながらも現在はそれを上回る形で株価が回復しており、タイミング的にも購入が検討しやすいと評価されている。
12月決算だが6月に中間配当がある。
次に紹介されたのはヒューリック(証券コード3003)。
東京都心部の一等地に多くの不動産を所有する不動産デベロッパーである。
株価は1,426円、時価総額は約1.1兆円、配当利回りは4.0%。
業績推移が非常に安定しており、売上・営業利益・純利益が右肩上がりに成長している。
中期経営計画でも業績拡大を強気に見込んでおり、配当性向40%以上を目指している点から、今後の増配にも期待がかかる。
こちらも12月決算で中間配当を6月に実施している。
三つ目はJT(日本たばこ産業、証券コード2914)。
世界的なタバコ販売会社であり、株価は4,287円、時価総額は8.5兆円、配当利回りは4.53%。
配当性向75%を目安としており、利益の多くを株主に還元する姿勢がある。
ただし、近年は配当額が194円で横ばいとなっており、増配の余地には慎重な見方もある。
今後は業績推移に注目が必要である。
12月決算であり、中間配当が6月に実施される。
以上を踏まえると、この話の要点は、「直近の6月中に権利確定日を迎える高配当・大型株」を投資対象として注目し、配当収益を早期に得たい投資家に向けた情報提供である。
紹介された銘柄はいずれも実績があり、安定した配当政策を掲げる企業である点が共通しており、短期的な権利取りだけでなく中長期の配当収入源としても検討に値する内容となっている。