この内容は、投資信託「SCHD」についての個人的な意見と投資方針を述べたものであり、主に「SCHD」と「S&P500」の比較を通じて、どちらが自分にとって適しているか、どんな投資家にそれぞれ向いているかを考察している。
まず、発言者は「SCHD」を購入しない方針を明言しており、理由として自身の投資スタイルと資産状況を挙げている。
現在50歳で現役で働いており、クリニックからの給与収入に加え、YouTubeからの副収入もあるため、定期的なインカム(配当・分配金)を必要としていない。
むしろ、そのような分配金は再投資される方が効率的であり、税制面でも有利であるとの認識を持っている。
「SCHD」は、チャールズ・シュワブが運用するETFをもとにした高配当株インデックスファンドで、10年以上の連続増配実績とROE(自己資本利益率)が高い企業100社で構成されている。
四半期ごとに分配金が出るため、定期的に現金を得たい人に向いている。
一方で、構成企業はすでに成熟し、成長余地が限られている企業が多く、キャピタルゲイン(値上がり益)にはあまり期待できないという特徴がある。
一方で「S&P500」は、アメリカの主要500社からなるインデックスであり、いわゆる「マグニフィセント7」(GAFA+テスラ、NVIDIAなど)のようなハイテク企業が多く含まれており、成長期待が大きい。
もちろん現在のハイテク株の高騰はバブルの可能性も否定できないが、今後のAIや自動運転技術の発展によって、ハイテク株の価値はさらに高まる可能性があるという期待を持っている。
そのため、発言者は自身の立場から、成長性重視の「S&P500」に投資しており、これを「コア」として位置づけている。
また、「S&P500」と「SCHD」の信託報酬の違いも投資判断に影響している。
例えば、楽天やSBI証券で取り扱われているS&P500連動型ファンドの方が、SCHD連動型ファンドよりも信託報酬が低い。
加えて、楽天ポイントやVポイントなど、証券会社独自のポイント還元もS&P500連動型ファンドの方が優遇されているため、コストパフォーマンスの観点からもS&P500の方が有利であるとの見方を示している。
さらに、過去のパフォーマンス比較においても、分配金を再投資した場合でもS&P500の方がトータルリターンで上回っているというデータを引き合いに出し、将来的にもリターンの面でS&P500が有利であるという予測をしている。
ただし、これは今後の市況によっては変わりうる点であり、特にハイテク株のバブル崩壊や景気後退などが起これば、安定した配当を持つ「SCHD」の方が有利になる可能性もあるという点も一応の留保として述べている。
配当金を受け取って生活費に充てるか、それとも成長型インデックスであるS&P500を保有して取り崩していくか、という点についても議論しており、発言者は「取り崩し型」の方が合理的であると考えている。
その根拠としては、信託報酬の低さ、資産効率、税制優遇などが挙げられる。
全体を通じて、「SCHD」を否定しているわけではなく、投資家のライフステージや性格、投資目的に応じて適した商品を選ぶべきであるというスタンスを取っており、自身の考えはあくまで一例であり、投資は自己責任であるという姿勢を強調している。
総じて、「S&P500」をコア資産とする戦略が、成長性・コスト効率・資産増加効率において自身に最も合っていると判断している内容である。