この内容は、中国輸入ビジネスとAmazon輸出ビジネス(主に北米Amazon)を比較し、それぞれの特徴、メリット・デメリット、作業工程、利益率、スピード、商品単価、為替の安定性などについて解説した音声コンテンツの書き起こしです。
中国輸入ビジネスは、自分のオリジナルブランドを立ち上げ、日本のAmazonで販売するモデルである。
ブランド登録、商品の選定、OEM化、ページ(カタログ)作成など、準備作業が非常に多く、スタートには時間と労力がかかる。
販売ページはゼロから自分で作成し、認知度もレビューもない状態から育てていく必要がある。
そのため「ゼロスタート」であり、販売開始までに通常2〜3週間程度を要する。
代行業者を介して商品を中国から仕入れ、日本に輸入し、FBA(フルフィルメントby Amazon)に納品する流れをとる。
ただし商品が売れ始めれば競合がいないため、自分だけが利益を得られるという独占的な優位性がある。
成功すれば1商品だけで月に数千個販売し、月商100万円を超えることも珍しくない。
利益率は高く、35%〜40%程度が見込める。
一方で、中国製品の品質にはバラツキがあり、梱包や中身に不備がある場合もあり、検品体制なども必要となる。
それに対してAmazon輸出(特に北米Amazon)ビジネスは、既に存在するカタログを活用して出品する形式で、ブランド登録やカタログ作成が不要な点が大きなメリットである。
国内のAmazon販売とほぼ同じ感覚で参入できるが、既に他の出品者とカタログを共有することになるため、価格競争になりやすく、基本的には最安値の出品者が「カート」を獲得して販売される。
また、英語によるカタログ作成が不要な分、手軽に始められるが、利益率は15〜20%程度にとどまるケースが多い。
物流面では、中国輸入の場合、中国から日本までの距離が近く、発送からFBA納品までが速く、送料も比較的安価である。
対してAmazon輸出は、アメリカのFBA倉庫に到着するまで時間がかかり、在庫反映も遅れがちであり、送料も高くなる。
また販売価格の単価にも大きな違いがあり、中国輸入は1,000〜3,000円程度の低単価商品が主流である一方、Amazon輸出は送料の吸収のために平均1万円程度の高単価商品が選ばれる傾向がある。
さらに為替の影響については、中国元と日本円のレートは比較的安定しており大きく変動しにくい。
一方、米ドルと日本円は近年激しい変動が見られ、仕入れと販売のタイミング次第では利益に大きく影響するリスクがある。
総じて、中国輸入は準備工程が多く手間もかかるが、独占的に販売でき利益率も高くなる可能性があるビジネスモデルであり、Amazon輸出は既存の仕組みを活用できるため参入しやすく、安定した手法であるが競争が激しく利益率が低めである。
どちらも一長一短があり、個人の目標やリソースに応じて選択が分かれる領域である。