この内容は、国内転売(電脳せどり)とAmazon輸出(海外販売)との比較に関する実体験ベースの解説である。
登場人物は、自身のビジネスとしてこの両方を実践しており、その収益性や時間的コスト、リスク、競合の状況について率直に述べている。
話者は現在、電脳せどりの方が売上・利益ともに大きいと明言している。
電脳せどりでは多くの時間をかけており、自作のツールなども駆使して効率化を図っている。
一方でAmazon輸出にはほとんど時間をかけておらず、隙間時間での運用にとどめている。
そのため、現状の売上比率としては「電脳せどりが6割、Amazon輸出が4割」程度であるとされる。
しかし、同じ時間と資金を投入すれば、Amazon輸出の方が圧倒的に稼げると述べている。
具体的には、「倍以上の収益を見込める」と言及されており、利益率もAmazon輸出の方が高く、消費税還付などの制度もあるため、手元に残る利益が多くなる。
また、為替の影響(特に円安)によってさらに利益が拡大する可能性があるとされる。
ただし、Amazon輸出に比べて国内せどりの方が参入者が非常に多く、価格競争が激しくなる傾向がある。
特に楽天市場などでは商品を見つけて出品するプレイヤーが一瞬で増え、価格が暴落することも日常的に発生するという。
時間が経てば元に戻ることもあるが、ライバルの多さと競争の激しさが収益性を不安定にする一因となっている。
一方、Amazon輸出はライバルが圧倒的に少ない。
例えば、同じような商品を扱うプレイヤーの比率を「国内せどり100~1000人に対して、1人の規模」と比較しており、競争が緩やかで市場も大きい(特にアメリカ市場)ため、安定した収益が期待できる。
また、海外の販売者は企業や本格的な事業者が多く、国内のような悪質な競争(嫌がらせなど)は少ないという違いも指摘されている。
ただし、Amazon輸出にも為替リスクがあり、円高に振れると利益が圧縮されるため、リスク分散として電脳せどりとの併用を続けている。
全体としては、時間の使い方とリスクマネジメントを意識しながら、両方をバランスよく展開しているという姿勢が読み取れる。
また、電脳せどりのサービス提供者として活動している関係上、発信や検証のためにも時間を電脳せどりに割かざるを得ないという事情もあるようだ。
そのためにAmazon輸出には力を入れきれていないが、ポテンシャルとしてはAmazon輸出の方が上位互換的な存在だと明言している。
例えとしては「プレステ5とプレステ5 Pro」、「iPhoneとiPhone Pro」のように、同じ仕組みながらも市場の規模・単価・競合状況などにより、Amazon輸出はより高度で利益性の高い手法であるとされている。
つまり、やっていること自体(リサーチや仕入れ)はどちらもほとんど変わらないが、販売先を日本にするか海外にするかという違いによって大きな差が生まれるというのが話者の結論である。
結果として、「せどりの上位互換」としてAmazon輸出を位置づけ、広い市場にチャレンジすることの重要性を訴えている。