この内容は、ボロ物件(特に「ボロ戸建て」)への投資を通じて、若くして経済的自立(FIRE)を達成した男性のインタビューおよび対談形式の番組の一部である。
彼は昭和の雰囲気が漂う空き家を安く購入し、最小限のリフォームで賃貸に出して収益を上げる手法で実績を積んできた。
特に100万円以下の物件を中心に、ほとんどの場合はネットで探し、リフォーム費用もあまりかけず、むしろ「ほとんど手を加えない」ことも多い。
そのような物件であっても、入居者が見つからなかったことはこれまでに一度もないという。
彼は、ボロ物件でも「木箱の形をしていれば貸せる」と話し、築年数や設備の老朽化をそれほど問題視していない。
実際、トイレが未設置のまま入居日を迎えた際も、入居者に素直に謝ることで関係を保ち、時には入居者の方から「自分で直す」と申し出があったこともあるという。
購入金額が数十万円という極めて安価な物件であっても、月額賃料が5万5000円と比較的高いケースもあり、回収までのスピードが早く、収益性が高い投資方法であることが伺える。
また、投資対象とする物件は自身の移動可能圏(おおむね2時間半以内)に限定しており、基本的にはネット上でひたすら「定点観測」を繰り返すことで安い物件を探している。
近年では売主側から「買ってくれませんか」と声がかかることも増えており、ある程度の実績と信頼を積んでいる様子もうかがえる。
彼の投資哲学は、株式やビジネスなど様々な資産運用手段の中でも「不動産は伝統的で堅実な資産」と考えて選んだものであり、転職を繰り返した末にたどり着いた結果だという。
過去には車屋、運送業、不動産会社での勤務経験があり、これらの経験が現在の活動に少なからず影響を与えている。
一方、スタジオの出演者たちは、彼の話し方やキャラクターに対して多少の警戒心を抱いており、投資方法や収益性に対する疑念も残っている。
そのため、より具体的な成功事例や探し方、費用対効果などについてさらに深掘りしたいという空気が終始漂っている。
全体を通じて、「最低限のコストで物件を仕入れ、必要最小限の手入れで貸し出す」という、従来の不動産投資の常識を覆すようなアプローチが印象的であり、彼自身がそれを信念として実行していることが伝わってくる内容である。