メルカリグループの子会社ソウゾウは7月28日に新サービス「メルカリShops」を発表しました。
クリエイターや生産者など、個人から中小企業者、法人を主なターゲットとしたサービスとなっており、先行出店の受付が開始されています。
新規登録の際の初期費用や月額利用料は無料、商品が売れた際には売上から手数料10%が差し引かれるシンプルな料金体系となっています。
2021年中にはメルカリShopsに出品した商品をメルカリと同じ検索結果にも表示するサービスを提供するとしており、既存のメルカリユーザー約1900万人にリーチできるようになります。
目次
メルカリShops先行登録のメリット
7月28日からはメルカリShopsの先行登録が開始されました。
- 出品者が少ない状態で出品できる
- 早くショップのレビューがたまる
- キャンペーン中でもっと売れる
などのメリットがあるため、すでにECサイトを開設している事業者であればすぐにでも開設することができます。(開設申し込みが必要)
特商法の表示が義務付けられているため、名前・住所・電話番号が必要です。
通常の「メルカリ」と「メルカリshops」の違いとは
事業者でもメルカリでの販売が可能
これまでのメルカリはフリマアプリとしての要素が強く「不要なものを販売するためのプラットフォーム」でした。
事業主や法人が事業目的で利用するためには審査があり、容易に出品することはできませんでした。
新しく始まったメルカリShopsでは、法人や個人事業主での出品も容易になり、メルカリアプリ内で商品管理や発送管理、売上管理ができるようになります。
メルカリアプリ内に新しく「ショップ」タブが用意され、メルカリShopsで出品された商品が表示されるようになります。
すでに月間利用者数1900万人を超えるメルカリアプリ内で出品・表示されるようになるため、集客が難しい事業者でも販売の機会が増えるでしょう。
メルカリアカウントの使い分け
すでにメルカリを利用しているユーザーであれば、既存のアカウントはそのままに、メルカリShops用に新しくアカウントを開設することができます。
これまでメルカリでは1人で2つ以上のアカウントを作ることはできませんでしたが、メルカリShopsが提供されるようになったことで個人で利用するアカウント、事業用として利用するアカウントの使い分けができるようになりました。
値下げ交渉なしで販売可能
メルカリでは「値下げ交渉」という独特の文化があります。
購入者側にとってはありがたい機能ですが、出品者側にとっては面倒な手間になります。
メルカリShopsでは値下げ交渉がないため、余計な手間を減らすことができるようになります。
まとめて出品・在庫管理ができる
これまでのメルカリでは、商品をひとつずつ登録しなければなりませんでした。
それぞれの出品ごとにタイトルや説明文、価格設定をしなければならなかったため、複数の商品を一度に大量に出品することはできませんでした。
メルカリShopsでは出品画面から商品の色やサイズ、在庫数の設定が一括でできるようになり管理が簡単になるとのことです。
匿名配送には非対応
メルカリShopsでは匿名配送(らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便)には非対応となっています。
ゆうパケットポストで利用可能な発送用シールが便利だっただけに、メルカリShopsでは使えないことに肩を落とした方も多いのではないでしょうか。
メルカリShopsはすでに他のECサイトで販売を開始している事業者向けになります。
また、ハンドメイド制作をしているクリエイターでも始めやすいプラットフォームです。