これからブログを始めるにあたり、さまざまな疑問を抱えている人は多いでしょう。
- どのように開設するのか
- どのくらいお金がかかるのか
- ブログの種類は?
- ブログで稼ぐには?
ブログの開設自体は、慣れてしまえば5分ほどで完了しますが、初めての場合は何から手をつけていいのか分かりませんよね。
さらに、ブログで稼ぐためにはブログを開設した後の運営方針やサイト設計のほうがはるかに重要です。
私はこれまで4つのサイトを開設してきましたが、1つ目のサイトを始めるときには何も分からずいくつもの失敗を経験しました。
そんな失敗談を交えつつ、ブログの開設方法から運営方法まで、初心者にわかりやすくまとめています。
特に「ブログで稼ぎたい」と考えている方にとって大切な運営方法を紹介しているため、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
ブログの種類
初めてブログを開設するのであれば、まずはブログの種類について把握しておくべきでしょう。
全体像を把握して選択肢を増やすことが、柔軟な発想を生み出すことにも繋がります。
とはいってもブログには2種類しかありません。
- 無料ブログサービスを利用して始める
- 有料レンタルサーバーを契約してWordPressブログを始める
それぞれにメリット・デメリットがありますが、個人的には有料のWordPressブログを始めることを推奨します。
無料ブログでは趣味の域を脱することができず、稼ぐことを目的とするのであれば相性が良くありません。
無料ブログの最大のデメリットは、上位表示が難しいということです。
Googleで検索してみると分かりますが、検索上位に表示されるサイトのほとんどが独自ドメインのサイトであり、無料ブログサービスはほとんどありません。
つまり、無料ブログサービスでは稼ぎづらいということです。
独自ドメインとは
独自ドメインとは、「●●.com」や「●●.jp」などのURLのことです。
無料ブログサービスの場合は、サービス独自の文字列が加えられています。
例:「https://●●.livedoor.blog」「https://●●.hatenablog.com」
ライブドアブログやはてなブログなどの無料ブログを覗いてみると分かりますが、ほとんどが自分語りの趣味ブログになっています。(もちろんそうではないブログもたくさんあります)
趣味であれば自分語りでも良いのですが、ブログで稼ぎたいのであれば、自分ファーストではなく読者ファーストの記事を書かなければなりません。
読者の役に立つ記事を書けるようになって初めてブログで稼ぐことができます。
日記を書きたいのであれば無料ブログ
稼ぎたいのであれば有料WordPressブログ
で始めるようにしましょう。
無料ブログ
無料で始められるブログサービスはたくさんありますが、あまりに多すぎても迷いますので主要なサービスをまとめています。
無料ブログサービスでも収益化できなくはないですか、ハードルは高めです。
Googleアドセンスは独自ドメインでしか広告を掲載することができません。
独自ドメインを取得するために、結局お金がかかるため無料ではなくなってしまいます。
ちなみに無料ブログで独自ドメインを取得する場合には、ムームードメインがおすすめです。
無料ブログを独自ドメイン化する場合には、最安1000円/年ほどの費用がかかります。
アメブロに関しては、Googleアドセンス広告が掲載できません。
認められた一部のアフィリエイト広告しか掲載できないため、1円でも稼ぎたいのであればおすすめしません。
●無料ブログを集客用として利用する
無料ブログだけで稼ぐことは難しいですが、集客用のブログとして開設するのであればそれなりに効果があります。
それぞれのブログサービス内の記事を読む習慣のあるユーザーは一定数存在します。
このようなユーザーを囲い込むために、無料ブログサービス利用すると良いでしょう。
収益源となるWordPressサイトを1つ用意し、集客のために無料ブログを作り流入経路を増やすことで、アクセスを増やすことができます。
なぜこのような面倒なことをするのかというと、開設したばかりのWordPressブログは検索エンジンに評価されず、アクセスを集めるのが難しいからです。
検索結果の上位に表示されるためには、SEOを意識したサイト作り、コツコツとブログ運営を継続しなければなりません。
ブログを開設して半年〜1年では、毎日更新したとしてもなかなかアクセスは増えません。
このアクセスが集まらない段階で多くのブログ初心者は挫折していくのです。
ブログのアクセスや収益は、運営を継続する上でも欠かせないモチベーション源になります。
開設したばかりのブログにアクセスを集めるためには、検索エンジン以外からの流入を確保しなければなりません。
Twitter、Instagram、無料ブログ、YouTubeなど、あらゆるプラットフォームからのアクセスを確保することで、検索エンジンに依存しないアクセスを集めることができます。
有料ブログ(WordPress)
無料ブログに対して有料ブログもあります。
稼ぐためにブログを始めたいのであれば、有料WordPress一択になります。
WordPressでブログを始める場合は、レンタルサーバーが必要になります。
このレンタルサーバーに対して月額費用がかかるため有料になるのです。
●WordPressブログにかかる費用
- 初期費用(約3,000円)
- レンタルサーバー代(約1,000円/月)
- ドメイン代(ほぼ無料)
- WordPressテーマ(約1万円〜3万円)
レンタルサーバーのひとつである「エックスサーバー」を使えば、ブログ運営にかかる月額費用を格段に抑えることができ、
キャンペーン中は
- 36ヶ月契約で792円/月(x10プラン)
- ドメイン永久無料
などの特典があります。
レンタルサーバーは契約期間が長いほど月額料金が安くなることが多いため、長くブログを運営していくのであれば契約期間は長めに設定しておくことをおすすめします。
エックスサーバーでのWordPressブログ開設方法はこちらの記事で紹介しています↓
知識ゼロでもできるエックスサーバーでのWordPressサイトの始め方
レンタルサーバーの契約と同時に、
- WordPressのインストール
- ドメイン取得
が全て完了するため、ブログ運営に必要な材料が揃います。
レンタルサーバーを契約したあとは、WordPressテーマをインストールしましょう。
WordPressテーマ
レンタルサーバーでのWordPressのセットアップが完了したら、次にテーマをインストールします。
テーマは、サイト全体の外観やカスタマイズ性を左右する重要なものです。
WordPressをインストールしたばかりでは、ユーザーに分かりにくいデザインになっており、内部SEO対策などが全くされていません。
サイトを上位表示するためには、SEO対策されたWordPressテーマを選ぶようにしましょう。
テーマにも有料と無料がある
WordPressテーマにも無料と有料のものがありますが、無料のテーマは全くおすすめできません。
多くの人が無料の罠に引っかかってしまいます。
無料テーマは、それなりに見やすいデザインにカスタマイズできますが、
- 広告を好きな位置に掲載できない
- 記事の装飾が物足りない
など、有料テーマには敵わない点がいくつもあります。
ここで多くの人が「有料テーマに切り替えた方がいいかな〜」と迷い始めるわけですが、ブログ運営途中でテーマを切り替えることは非推奨です。
WordPressテーマを切り替えてしまうと、これまでに投稿した記事のレイアウトや装飾が総崩れしてしまうからです。
また、最初の記事から書き直さなければならなくなり、1から新しいテーマに慣れていかなければなりません。
このような失敗を避けるためにも、WordPressブログを立ち上げた段階で有料テーマをインストールすることをおすすめします。
当サイトは「ACTION(AFFINGER6)」という有料テーマを使用しています。
14,800円(税込)の買い切り型のテーマとなっており、複数のサイトで使い回すことができます。
WordPress有料テーマ「ACTION(AFFINGER6)」を購入・インストールする手順を解説
WordPressテーマのインストールまで完了すれば、一通りブログの開設は完了です。
プラグインのインストール
WordPressのインストールまでが完了したら、最後にプラグインをインストールします。
プラグインのインストールは必須ではありませんが、セキュリティ対策やSEO対策のためにインストールしておくことをおすすめします。(プラグインは無料です。)
- アクセス解析
- サイトの読み込み速度向上
- セキュリティ対策
などの基本的な機能を含むプラグインや文字を装飾したり、SEOに最適化するためのプラグインまで様々なものがあります。
ですが、あまりにも入れすぎるとサイトが重くなってしまうため、必要最低限のプラグインだけインストールするようにしましょう。
ブログ運営に便利なプラグインの設定方法は下記記事で解説しています。
- WordPressに「Google XML Sitemaps」プラグインをインストール・設定する手順を解説
- WordPressでブログを始めたらまずは「Jetpack」プラグインをインストール・設定しよう
雑記ブログ or 特化ブログ
上記までの準備が完了したら、いよいよ記事を書き始めることができます。
ブログの運営方針によって稼げるかどうかが左右されますので、記事を書く前の戦略も重要です。
- 思いついたネタをひたすら投稿する雑記ブログ
- 特定のジャンルの記事だけを投稿する特化ブログ
どちらの運営方針を選択するかによって、ブログで稼げる金額は大きく変わります。
雑記ブログ
雑記ブログは、思いついたネタをひたすら投稿していく運営スタイルです。
- ゲーム
- 音楽
- 映画
- ノウハウ
など、ジャンルを問わず自由に記事が書けるため、ネタ切れの心配がありません。
雑記ブログは、無料ブログサービスを利用しているユーザーに多い運営スタイルです。
ブログを趣味のひとつとし、稼ぐことに関してあまり執着しないのであれば、気ままにのんびり雑記ブログを運営していくと良いでしょう。
無料ブログであればお金もかからないので、余計なコストを心配する必要もありません。
もちろん有料WordPressで雑記ブログを運営することもできます。
雑記ブログであれば広告案件を絞る必要がないため、様々な商品やサービスの紹介が可能になります。
特に紹介したい商品がない場合は、雑記ブログで幅広く収益化を狙うというのも戦略の一つです。
特化ブログ
特化ブログは、特定のジャンルの記事を投稿し続ける運営方法です。
稼げるアフィリエイトサイトの多くは特化して運営されています。
- クレジットカード
- 脱毛
- 格安SIM
これらのジャンルは広告案件が多く、報酬単価も高いため、サイトに集客できれば高収益に結びつく可能性が高くなります。
ジャンルが特化されていれば、サイトに訪れたユーザーはサイト内の複数の記事を読んでくれます。
Googleアドセンスと提携していれば、ページビュー数が増えるため広告の表示回数が増えます。
結果として、クリック型の広告収入が得られるというわけです。
また、特化ブログに訪れる読者は属性が定まっているため、何度もサイトに訪れてくれるリピーターになることだってあり得ます。
これは、雑記ブログにはない特化ブログのメリットです。
稼ぐなら特化ブログ
雑記ブログと特化ブログについて紹介しましたが、稼ぐことを目的とするのであれば特化ブログを運営しましょう。
なぜかというと、雑記ブログでは検索上位に表示することが難しいからです。
ブログで稼げるかどうかは、以下に検索結果の上位に表示できるかにかかっています。
検索結果の1ページ目に表示されることが何よりも重要ですが、1ページ目の中でもアクセス数には大きな差があります。
検索結果の1位は、クリック率が20%を超えていますが、2位は約10%と半分まで落ちます。
1位と2位ですらこれだけの差がありますが、10位以降に関してはわずか1%しかクリックされていません。
稼ぐためには、検索結果の上位に表示させてアクセス数を増やさなければなりません。
ところが雑記ブログの場合は、様々なジャンルの記事がごちゃまぜで投稿されているため、検索エンジンからは評価されにくい傾向が強くなっています。
検索エンジンは、EATという指標をアルゴリズムの一つとして検索順位を決めていますが、雑記ブログではこのEATを満たすことが難しいのです。
EATとは、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の3つの頭文字をとったものであり、検索結果の上位に表示させるための基準となる考え方です。
これらに加えて、網羅性も重要になります。
サイト内で特定ジャンルの情報を網羅していれば、読者のより深い悩みを解決することができるため、検索エンジンからも評価されるということです。
そのため、情報を網羅していない雑記ブログでは検索上位には表示されづらいのです。
特に、広告単価の高いジャンルは、検索上位は特化サイトで埋め尽くされています。
競合ひしめくジャンルでは、雑記ブログに勝ち目はありません。
広告案件を選ぶ
ブログの収益源は、サイト内に配置するアフィリエイト広告やアドセンス広告がメインになります。
アドセンスは、広告がクリックされるだけで収益が発生するため難易度は低いですが、単価が低いため大きく稼ぐことは難しいです。
また、Googleアドセンスと提携するためのハードルが高いため、アクセスの少ないブログでは提携が否認されることも珍しくありません。
そのため、月10万円以上稼げるブログの多くは、アドセンスではなくアフィリエイトが収益源となっていることが多いようです。
アドセンスだけで月10万円稼ごうとすると、月間25万〜40万PVが必要になります。
個人ブログでこれだけのアクセスが集められる人はほんのひと握りでしょう。
ブログ運営で稼ぎたいのであれば、アドセンスではなくアフィリエイト広告案件を選んだ上で記事執筆を開始することをおすすめします。
広告案件を選んだ上で記事を書き始める理由
アフィリエイトブロブで稼ぎたいのであれば、記事を書き始める前に紹介する案件を選んでおきましょう。
どのような案件で収益化するのか、何も考えずに記事を書き始めてしまうと、いざ案件を選ぶときにサイトの内容と相性の良い案件が見つからなくなってしまいます。
例えば、地域のおすすめの飲食店を紹介するブログを運営していた場合、紹介できる案件はほとんどありません。
記事を読んだ読者が実際にお店に足を運んだとしても、ブログ運営者に成果報酬が払われることはありません。
そのため、案件を紹介できるサイトを構築することが求められます。
案件を選ぶときにはASP(Affiliate Service Provider)を利用します。
企業の広告はASPが管理しているため、ブログ運営者はその中から紹介したい案件を選びます。
各ASPには無料で登録できるため、どのような案件を紹介したいかを探してみると良いでしょう。
キーワードツールで記事ネタを探す
自分語りの記事では読者に見てもらうことは難しい以上、ニーズがあり役立つ記事を投稿しなければなりません。
ブログに投稿する記事ネタを考え続けるのは簡単なことではありません。
想像だけで記事を書いていると、全く需要がない記事を量産してしまうということにもなりかねません。
記事のネタを探すときには、キーワードツールを使うと良いでしょう。
- どのようなキーワードで検索されているか
- 検索回数はどのくらいか
などを調べられるため、記事ネタを考える時の参考になります。
キーワードツール
- Ubersuggest
- キーワードプランナー
- ラッコキーワード
これらのツールを使いながら、記事の構成を考えると良いでしょう。
キーワードを調べてユーザーがどのような悩みを抱えているのか、その悩みを解決するためにはどのような記事を提供すべきかということを深く掘り下げましょう。
結果が出るまでには時間がかかる
ブログを始めてもすぐに結果は出ません。
サイトが検索エンジンに評価され、上位に表示されるようになるまでには時間がかかります。
ブログ運営初心者の方に何よりも伝えたいのは、絶対にブログ記事の投稿・更新をやめるなということです。
結果が出るまでには時間がかかります。
やめさえしなければ何かしらの結果がでます。
こちらの画像は、私が運営する別のブログのアクセス数の推移です↓
2019年8月28日にブログを開設してから、アクセスが安定して集まるようになった2020年11まではほぼ横ばいです。
安定して集まるといっても、1日に1000〜2000PVを行ったり来たりしている程度のアクセス数です。
SNSはしていませんので、ほとんどが検索流入になります。
今は1日1000PV程度のアクセスですが、AmazonアフィリエイトやGoogleアドセンスを合わせると月5万円を超える収入を確保できています。
低単価案件しか紹介していないため収益は少なめですが、特定のジャンルに特化して高単価案件を紹介していれば高収益を確保できていたかもしれません。
私の体験談から伝えたいことは、これからブログを始める方には、少しでも早く結果を出すためにも特化ブログで運営すべきということです。
そして何よりも、ブログの更新をやめないということです。
ブログを始めてから軌道に乗るまでの431日間、ブログの更新をやめなかったことが唯一の救いでした。
この期間は2〜3日に1本のペースで記事を更新していました。
これで稼げなかったら、時間だけを費やしてただのボランティアになってしまうところでした。
ボランティアどころか、書いた記事は検索結果にも表示されないため無意味なものになってしまっていたでしょう。
アクセスが集まるまでは、最低1年間ブログ更新を継続しましょう。
まとめ
ブログで成果を出すコツは、とにかく継続するということです。
検索エンジンからサイトを評価されるようになるまでには時間がかかるということを前提にし、コツコツと作業を継続しましょう。
ブログは一生続けられる趣味になります。